藍の色名とむかしばなし

Japan Blue…
明治時代、開成学校(東京大学の前身)に
招かれた英語教師であるR・W・アトキンソンが
「藍の説」の中で、藍のことをJapan Blueと記述。
その当時の日本では、かなり多くの人が藍染の衣服を
着ているのに驚いたのだ。
藍染のことを書かれている日本最古のものは、
「延喜式」(927年)。
ここでは生葉を使用したものらしい。


藍の色の呼び名は数多い。「藍四十八色」
甕覗き(かめのぞき)から始まって留紺。
でも、ほかの本を見ると、11色。
1.甕覗き(かめのぞき) 
2.水色(汐しお)
3.水浅葱(みずあさぎ)
4.瑠璃色(るりいろ)
5.浅葱(浅黄)
6.露草色 
7.縹(はなだ)花色・藍色 
8.深縹(ふかはなだ)
9. 
10.濃紺(のうこん)
11. 褐色(かちいろ)勝色・かちん

日本の伝統色の多様性に改めて驚く。

日本人が藍で衣服を染め始めたのは、飛鳥時代らしい。
飛鳥・平安時代では、
華やかな澄んだ縹(はなだ)に
染めたものを好んだようだ。

鎌倉・室町時代になると、
「かち」という音から武家の間で広がっていった。

江戸時代に入ると、藍染が庶民の間に広がり、
木綿が普及するのとともに、庶民の衣服として普及。
布の耐久性を増すうえに、
虫や蛇を寄せ付けない成分を含んでおり、
山や畑での仕事着にもぴったりとか。

鎧の下に藍染の衣服を着用していたのは、
「かち」という語呂合わせからと、
藍の持つ止血・殺菌効果への考えもあったようだ。

こうして藍のことを知っていくと、
先人たちの知恵に頭が下がる。
今の時代、薬は科学的に調合して
どんどん新薬を作っていくことは可能だが、
はるか昔は不可能。
周りにあるものから、その効能を探し当てるって素晴らしい。
昔から続いている意味を知れば知るほど、
引き継いでいってほしいとつくづく思う。



むかしむかし・・・
山の神様の妹娘コノハナサクヤ姫が、
侍女とともに花摘みしていた。
そのとき、一羽の白鳥が姫の足許へ。
白鳥の羽に矢が刺さり、血が流れていて、動かない。
姫と侍女が矢を抜いて、草の葉で手当てをすると、
緑色の汁は傷口から流れて、美しい青色に変わる。
白鳥は感謝するかのように姫たちの周りを、
青に染まった羽をはばたかせ、
空高く飛び去っていく。
白鳥の羽を彩ったのは、藍草。
姫はその草で糸や布を染めよと、
天から教えられたと悟られ、
人々に藍染めを伝えられたそうな。


昔話が美しい。
ますます、藍のことが好きになっていくねぇ


ランキングに参加しています。
↓ぽちっとクリックよろしくお願いします。

にほんブログ村 ハンドメイドブログ 染色・染物へ
にほんブログ村
にほんブログ村 ハンドメイドブログ パッチワーク・キルトへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント